キンチョーの夏。必殺技の夏。
今週のお題「2014年、夏の予定」
さて、夏だ。今年も汗ダラダラで、PCのパームレスト辺りで塩を精製する事うけあいだ。やだやだ。
夏の予定と聞いて最初に浮かぶのは、中二の夏休み前に配布されたプリントだ。
今でもそういう事をやっている所があるのかどうかはわからないが、僕の所では、なぜだか夏休み前になると毎回、『夏休み中の生活態度について』みたいなプリントと一緒に『夏休みの目標』みたいなアンケート用紙も配られた。
ついでに言うと、各種コンクールの案内と応募先一覧、みたいのもあった。
夏休み中もちゃんとせぇよ、っていう暗黙のお達しだ。ほんともう余計なお世話だと、いま思い返しても、そう思う。
さて、以前にもどこか自分の記事内で書いたけど、この『夏休みの目標』は、学校生活の中では絶好の大喜利チャンスだった。なぜなら、テストでくだらない事書くと点数にならないし、『いじめについて』だとか『進路について』みたいなアンケートでは流石に不謹慎だし、第一親に通報される可能性が高い。
この『夏休みの~』は、ホントにもう、どーでもいー大賞をあげたいぐらいどーでもいーものとして、自他共認められているのだろう。
証拠というのではないが、高校卒業まで一貫してクソみたいな答えをして提出していて、何の問題にもならなかったどころか、中学に至っては充分な内申点をもらったので、ホントにホントにホントにホントに(ライオンだ!WOW!)どーでもいいものなんだろう。
いや、もしかしたら家庭環境調査としての役割があったのかもしれない。親から虐待を受けている子とか家庭内に問題を抱えてる子への、なんらかの暗号が密かに質問に込められていて、そういう子がSOSを出すチャンスを与えていたのかもしれない。
まあ、そんな気の利いた事、学校の先生がしてくれてたとは到底思えないけど。普通にいじめとか起きてたし。あくまで、可能性として。
さて、そんなわけだから、毎年『夏休みの目標』を書くのは僕の楽しみだった。バカな目標を書いては、近くの友人に見せ、クックックッと悪の秘密結社みたいな笑い方をして、ひとしきり楽しんでから提出する。
それはもう、きっちり提出させていただく。先生がコレを読んでどう思うんだろうか?という気持ちと、「こんな無駄なアンケートとってんじゃねぇよ。」というアイロニーを込めて。
ちなみに歴代先生は、全員すべからくノーリアクションでした。ざーんねん。
さて、僕が覚えてる当時の回答を、もうあんまり覚えてないけど、列挙してみよう。
夏休みの目標
舞空術で飛べるようになる
ドラゴンボールで空を飛ぶための技で、現実的にはむしろ、かめはめ波よりも使えるようになりたい代表みたいな技だ。
実は、かめはめ波よりもその原理が不明だ。かめはめ波を後方に撃つようなイメージだろうか?にしては、地上への影響が少ない。アニメのエフェクトを見てると、なんか全身を気で包んでいるように見えるんだけど、じゃあそれが空を飛ぶのとどう関係するのか?
このように、案外よく原理がわからない割に、物語中盤ぐらいから登場人物たちはみんな飛んでいたわけだから、ハードルとしては低い方の技だ。夏休みに取り組むにはうってつけじゃないか。
確かプリントには、
こういう絵も添えた。先生が舞空術って何かわからないと伝わらないと思って添えた。当然、何のリアクションもない。
悪いモヒカンを100人退治する
これはもう、言わずと知れた北斗の拳の話だ。おじいさんが大事にしている作物の種を奪おうとするモヒカンを、通りすがりに殺害するのだ。
ちなみに、こんな絵は書いてないし、紙に漫画をトレースしてた時はもっともっとうまかったです、はい。流石にもう書けないなぁ…。
でも、あの頃、やたら経絡秘孔とかあるんじゃないかと思ってたのは事実。
インターネットなるものが普及し始めた時期(高校生がポケベルとか携帯とか持ってた頃)だから、全身の経絡図とか調べたりもした。まあ、ざっと見てめんどくさくなってやめたけど。それぐらいの現実感は持ってたよ。
あとは何だったかなぁ。実際、あんまり覚えてないや。伝説の巨人・イデオンを発掘するとか、悟りを開くとか、四身の拳を使って気功砲を放つとか、色々合ったと思う。
あとがき
にしても、「必殺技」が出てくる頻度が高かったなぁ。まあ、小学生の時にドラゴンボール全盛期を迎えてた年代、つまり少年ジャンプ全盛期なわけだから、当然っちゃ当然かもしれない。特撮モノもずっと見て育ったしね。あと、男子だし。
そういう事だから、大人になった今年の夏こそ、「必殺技」を習得したい。
ほら、あの時は何だかんだ子供だったから出来なかっただけでさ、大人になったら出来るかもしれないじゃない?大人になると、そういうチャレンジすらしなくなっちゃうでしょ?
さてさて、どんな必殺技にしようかなぁ。
なんとなくパっと浮かんだのは、
「ハイパーインフレーション!」
貨幣価値がガタ落ちした状態だ!敵も味方も守るべき人々すらも混乱の渦に落とし入れる恐ろしい技だ。本気でこれを使おうと思ったら日銀総裁とかFOMCの理事長とかにでもならなきゃいかんね。
大人になると現実が見えてやーね。
ではでは。皆さんもこの夏、必殺技に挑んでみてはいかがでしょうか?
— 水輪ラテール (@minawa_la_terre) June 29, 2014