時にはアイドルになってみる
今週のお題「アイドル」
僕がアイドルと聞いて、38番目ぐらいに思い浮かべるのは、もちろんこの人、スーパーアイドル・日野誠だ。
パラダイス銀河からやってきました!ジャニーズ所属(妄想)のスーパーアイドル日野誠です(^▽^)b☆ 世界中のみんなに、愛と笑顔と勇気を与えにやってきました!
スーパーアイドル日野誠のプロフィール|Ameba (アメーバ) より引用
だそうです。 なんでもいいけど、この写真、ちょっとだけ写ってる自転車がこの方の全てを物語っている気がする…。
さてこの御仁、僕が10年ぐらい前に駆け出した時からスーパーアイドルだったし、調べたら今なお、スーパーアイドルらしい。
東京でなんらかのパフォーマンス活動をしている人だったら、一度ぐらいは見かけているだろう。あるいは、極少ない回数だけれど、民放の放送に乗った事もあるから、どなたかの記憶の片隅に残っているかもしれない。(ただし、銭形金太郎とか、そういう番組が多い。)
2度ぐらい、お笑いライブだったか何かの舞台に現れたのを見た事がある。
彼は、光GENJIっぽい曲とともにローラースケートで登場し、真剣に歌い踊る。スーパーアイドルが当然するように観客に語りかける。歌い踊ったら帰る。特に面白いことはやらない。なぜなら、スーパーアイドルだからだ。
くれぐれも注意してもらいたいのは、彼はお笑い芸人などではなく、スーパーアイドルだ、ということだ。なぜお笑いライブに出てくるかといえば、存在自体がギャグっぽいからだろう。確かに、「今その時期のアイドルかよ!」と突っ込みたくなる風貌である。
けれどね、ちょっと感受性の強い人だと、この人のパフォーマンスを直にみれば、「あ、この人、マジだ。」とお気づきになる事請け合いなんです。そうなると、お笑いライブだろうが笑うことなど出来やしなくなる。「本気でスーパーアイドルやってるじゃない!時代とマッチしなかっただけじゃない!」ってな具合に、怒りとも悲しみともつかない、やるせなさに襲われてしまうからだ。
多分もう結構な歳だけど、今もこうしてスーパーアイドルの看板を降ろさずにレッスン(※スーパーアイドル用語:僕らでいうところのバイト)を続けているのを見て、なんだか勇気づけられるとともに、改めて「笑えないよなぁ」と思ってしまった。ごめんなさい、スーパーアイドル・日野誠さん。
もちろん、ご本人に直接「ガチですか?悪ふざけですか?」って聞いたことはないので、本当のところはわからない。もしかしたらギャグでやってるのが、リアルすぎてるだけかもしれない。(それはそれでどうかと思うけど)
一応、誤解を呼びそうなので補足させてもらうと、僕が笑えないのは彼じゃなく世の中のほうだ。彼の出演を許容しているのが、路上かお笑いライブか、それに準じた場所だけという点に、なんとなく嘲りの類を感じて、そういう視線がまかり通るのが笑えないのである。まあ、本人が許容してるのであれば別にいいのだけれどもね。
こんなん書いておいてアレだけど、興味がわいたらスーパーアイドルとしてオファーしてあげて下さいな。別に嘲笑するために呼んだって快く出演してくれるはずなので、遠慮なく呼んであげてもらいたい。数万円も掛からないんじゃないかな、わかんないけど。
こんなに長いこと、地道にスーパーアイドルを続けてるんだから、そういう凄みはきっとあるはず。
◆参考リンク
さて、前置きが長くなってしまった。
なんでまたスーパーアイドルを引き合いに出したかというと、こう思ったんですよ。
時にはアイドルになってみたらどうだろう?
空前のアイドルブームの昨今。というか、もう随分昔から『アイドル』という存在と『憧れ』はセットだ。世の中に何%かは、「アイドルになれるものならなってみたい。」という人が居るものだ。
今のアイドルブームだってその流れに乗っかってることと思う。「なれるものなら。」っていう人がスターダムへ駆け上がる階段の1段目が、アイドルは会いに行けない存在だった時代よりも、見えやすくなっただけの違いでしかないように思う。
いまや世の中、自称アイドルも随分増えた。
なにも専業でなくたって、バイトをレッスンと読み替えるスーパーアイドルだっているぐらいなんだから、別に誰がアイドルになってもいいんじゃないかと思うのですよ。
ホームレスだって石油王だって禿げたオッサンだって腐女子だって、犬だって猫だって、オケラだって蛙だって、アメンボだって、みんなみんな生きているんだ、アイドルなんだ。「アイドルだ」って自分で思えば。
勝手に思ってる分には、誰にも迷惑じゃないし、むしろそう思うことで良いことがあるんじゃないか、と。
アイドルになることの効能
何かあると思う。何かは知らない。あと、職場で「俺、アイドルなんで」なんて事は口が裂けても言えない。僕だってそう。
でも、こう考えてくださいよ。例えば、今から部屋を掃除しなきゃならない、としますよね?そんな時、自分をアイドルだと思ってみてくださいよ。
部屋の窓ガラスが汚い
↓
アイドルの部屋のガラスがこんなに汚くていいの?
↓
一生懸命掃除
↓
ガラスの十代を口ずさみながら掃除
↓
ガラスキレイ
↓
ガラスに映る自分、キレイ
↓
結果
↓
大満足!
ほら、これですよ!コレこそ正しいアイドル思考!いま思いついたとは思えない!
たかがガラス拭きで大満足ですよ。え?ガラスだけだろって?じゃあ、みんな大嫌いなクレーム処理だとしましょうよ。
クレームが入る
↓
アイドルとしてクレームを受ける
↓
ヒドイ罵詈雑言を浴びせられる
↓
厳しい芸能界で生き残るための試練だと思う
↓
受け答えに決意が感じられるようになる
↓
「私のことは嫌いになっても、製品のことは嫌いにならないで下さいっ!」
↓
客、納得。
↓
アイドルとしての成長を実感できる
↓
結果
↓
大満足!
ほら、ここですよ!「アイドルとしての成長を実感」これが大事。
いつもの仕事の中で、着々と成長を実感できるなんて、こんな素晴らしいことがありますか?成長したって何の得もないですけど、『成長』なんて大人になるとそうそう出来るもんじゃないですよ。禿げたオッサンにいたっては、頭皮が泣いて喜ぶワードじゃないですか。(超失礼*1)
つまるところ、アイドル思考って、究極のポジティブ思考だと思うわけです。
毎日じゃなくていいんですよ。時々、「今日はアイドルでいよう」こう考えてアイドルであろうとすれば、単にポジティブ思考とか言うより、断然楽しくポジティブになれるんじゃないかな。
てなわけで、あなたのアイドル思考を手助けするためのヒントを以下に。
常にマイクは手放さない
アイドルたるもの、マイクは命の次に大事なものだと思って下さい。鞄の中にmyマイクをそっと忍ばせておくもよし。デスクの受話器の横に置いて、着信時に間違ってマイクを手にしちゃうのもよし。電車の出入口脇にある手すりをスタンドマイクに見立てるもよし。
いつも心にマイクロフォンを。
キレのあるターンを心がける
例えば、エレベーターに乗る場合。中に入る時、いつもより一歩奥へ入りましょう。そこから、ターン!そして、客席のあの子を指差すように行き先ボタンをプッシュ!まさにアイドル。
いつでもファンの事を一番に。
常に応援してくれるファンの事を考えましょう。恋人かもしれません。奥さんかもしれません。お子さんかもしれません。そういう相手がいなくても、視界に入る全ての人々の中に、あなたのファンがいるかもしれません。あるいはこれからファンになってくれるかもしれません。
そんなファン達のイメージを崩さないために、毎日を過ごしてみましょう。猫背がちょっとだけ伸びるかもしれません。
その他、挨拶をハキハキする、ローラースケートの練習はかかさない、トイレに行かない、などなど。参考にして、あなたなりのアイドル思考を見つけてみましょうよ。
明日からは、君がアイドルだ!
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もしよかったら、あなたのアイドル思考、ツイッターなりブコメなり、コメントなりで教えて下さいね~。
ツーアウト満塁、一打逆転の場面で、ゴリラがリリーフカーに乗って登場。ウンコ投げて即退場。
— 水輪ラテール (@minawa_la_terre) June 23, 2014
*1:大丈夫、俺ももうすぐ仲間入りです