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『笑いと著作権』

絵画・音楽・イラスト・デザイン・文章、などなど。著作権が強く叫ばれるようになった昨今。

 

でも「笑い」ってそういう流れに乗らないよね?

 

その辺の事について、つらつらと思ったことを書き連ねていこうかなぁ、と。 

 

どこの馬の骨かもわからない人間なんで、説得力はないし、自分を棚に上げて書いてます。お前のブログ面白くもねぇのに、何語ってんの?って思われるかもしれませんが、一つの意見として読んでもらえれば。

 

著作権』って事を考える誰かの足がかりに、……なりゃしないな。まあ、でも書く。なぜなら、人様にお見せするようなネタなんか、もう、あの中2の夏に切れてしまっているからさ。

 

さて、事の発端。

 

イラストレーターの中村佑介さんがパロディ・パクリ・オマージュ・トレースについて私見をおっしゃってまして。

 

 

イラストレーター・中村佑介氏による【パロディ】【オマージュ】【パクリ(盗用)】【トレース】に対する見解。 - Togetterまとめ

 

 

至極まっとうな意見だし、まっとうな人だなぁ、なんて思いつつ。

あ、この方、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDとかアルバムとかのジャケ絵書いたりとかしてる人ね。絵みりゃわかるか。

 

で、TL眺めてたら、中村さんの発言が飛び込んできたもんだから、何を血迷ったか愚痴りのRTしてしまいまして。

 

 

すると…。

 

 

あわわわわわわ……。あちらは有名な方なので、僕の愚痴なんざスルーするものとばかり。ええ。もうほんと、ただのボヤキだったんですけどね。ご丁寧に返信をくださって。

 

ええ、ええ、その通りです。タレントとギャグって切り離されてないんです。というか、個人的にはギャグ単品はあんまり世間が価値を認めてないんじゃないかなぁと。

 

そこにこのご指摘。

(全般的に僕の返信が的はずれなのは後で猛省しましたので、無視してね。)

 

 

確かにぼんやりと著作権はあるのかもしれませんね。STAP細胞よりは少しだけハッキリしてる程度に。ただまあ、この着ボイスの件はごく稀なケースなのが現状ですよね。

 

さて、まあこんな流れの中で、笑いと著作権について考えよう、なんて思ってたら、こんな質疑が国会でなされていた模様。

 

2014-06-09 - what you see is what you get

 

ザックリ言えば、TPP交渉の中で、著作権ってどうなってんのよ?って話。

侵害された側が訴えて初めて罪になるパターンなの?(親告罪)それとも、そんなのなくても侵害してたら問答無用で罪になるパターンなの?(非親告罪)どっちなの?ねぇ、アタイと仕事どっちが大事なの?ってことですね。多分。自信はないけど。TPP加盟国に合わせるのか合わせないのか、とかね。

 

てなところで、じゃあ笑いと著作権の話を考えていきましょう。

 

そもそも、笑いに著作権は認められるか?

 

グーグル先生に聞いたらこんな感じ。

 

 

どちらも出てきました。

 

◯ソース

 

どうやら著作物の対象になるのは、以下の要件を満たす場合のみ。

 

著作物は「思想または感情を創作的に表現したもので、文芸、学術、美術、または音楽の範囲に属するもの」を指します。

 

実演は「著作物を、演劇的に演じ、舞い、演奏し、歌い、口演し、朗読し、またはその他の方法により演ずること(これらに類する行為で、著作物を演じないが芸術的な性質を有するものを含む)をいう」

タレントのギャグにも著作権はあるの? : 美味しい知識の収集屋 より引用

 

つまり、

 

  • 思想とか感情とかクリエイティブに表現してる?
  • そしてそれを何らかの形で演じてる?

 

これが2つともイエスなら、著作権を認められる可能性アリ、ということになります。

 

そういうわけですから、例えば「がちょーん」という文字や音の羅列自体は著作権では保護されません。その言葉単体では思想や感情が表現されていないからです。

この場合には、商標権によって独占使用権を主張できる可能性があるそうですが、それは今回の著作権の話から外れるので割愛します。*1

 

では具体的に、皆大好きなあのギャグで検証してみましょう。

 

A「えー、俺そんなのやだよ。」

B「じゃあおれやるよ。」

C「だったらおれやるよ。」

A「え、じゃあ、…おれやるよ。」

B,C「どうぞどうぞどうぞ!」

A「オイッ!」

 

かの有名なダチョウ倶楽部さんのギャグですね。もはや日本全国津々浦々までテッパンになり、なんならもうみんな自重するぐらいまで浸透しました。

 

僕の感覚がおかしくなければ、これって何らかの感情を表現してるし、当然テレビで演じてるわけですので、このギャグには著作権があると言って間違いないと思います。

 

 他にも、FUJIWARAの原西さんとか、よくギャグマシーンとして紹介されますね。僕が覚えてる中では、「ハト胸・猫背」というギャグがあります。

 相方さんがハト胸になるか猫背になるか当てる、みたいな設定で、スタートすると原西さんが「はとむねー、ねこぜー!」って言いながら、ハト胸と猫背に交互にやって、最終的にどっちかになる。っていう結構ワケの分からないネタです。これも、何らかの思想や感情は感じるし演じてるので、問題なく著作権が主張できるでしょう。

 

こう考えていくと、もっと広く、いわゆる「ネタ」って言うものも、著作権は成立しますね。3分ないし5分とか、どんなネタでどんな単純なものでもストーリーがあると見れれば、著作権はあってしかりということになります。

 

んで、だから何なの?

 

だって、何か違いすぎません?音楽やイラストなんかと、扱いが。

同じように著作権は認められそうなのに、音楽やイラストなどにそれが意識されるようには、ギャグやネタに対しては意識されてないですよね?てか、意識してないですよね?

 

それも理由は案外ハッキリしてます。さっきもどっかに書いてあったと思います。「笑い」と「タレント」は密接に結びついてる。まあこれ俺が書いたんじゃねーけど。凄く端的だなぁと思うんです。

 

もっと単純な話にすると、「笑い」単品じゃ価値が認められてない、って話ですね。もちろん音楽やイラストだって、誰が作曲したとか歌ったとか描いたとかは大事ですけど、これらは本人の身体を離れても価値がある。音源とか画集とかね。「笑い」に関してはその本人が演じないと価値が生まれない。

 

んで、その文脈の上で、着音(着ボイス?)の話になるわけです。例外的に、本人の体から離れた形で価値が生まれた例がありますよね、と。ただ、これは残念ながら一時の熱病に終わったわけですが…。(いまも流行ってたらごめんなさい)

 

そうそう。同じような境遇で言えば、が~まるちょばとか、どうよ?って話もありますね。それこそ身体以外の何物でもないですね。ただ、著作権の要件は満たしているので、が~まるちょばの公演自体には著作権が認められるでしょう。とはいえ、体を離れないという意味では、同じようなジレンマを抱えてるかもしれません。

 

こういう点にしても、身体から離してみた時の「笑い」に、もうすこしだけでも法的な面で価値を認めてあげてもいいんじゃないかなぁ、とは思いますけどね。

 

何だかんだギャグとかがウケれば、本人たちは仕事が増えるわけだから、そういう点では特に現状を無理やり変更する必要性はないんでしょう。どのみち音楽のように売れないんですし。うるさくなって裁判とかになっても、イメージダウンになってタレントとしての価値下がるでしょうし。(これも俺が言ったんじゃねーけど)

 

それはそれとして。僕が思うのは、もう少し違うところなんです。

 

今言った事って、「体がある場合」じゃないですか?今みたいに著作権がやんややんやとさかんに言われるようになったのも、ネット社会が広がったから、という側面がありますよね。その拡大の流れの中で、「笑い」という形も徐々に多様性を増してるように思うんです。

 

何かっていうと、「ネット上で完結する笑い」を作る人が、これから先の未来に向かって、コレまで以上に増えてくると思うんです。今こうしてブログを書いてるはてなブログにだって、面白い記事を書く人はわんさと居ますよね。ギャグ動画を作って配信してる人だって世の中には居ます。

 

そういう人達の作る「笑い」って、果たしてテレビに出る芸人さんたちのネタやギャグと比較して、著作物として劣るものでしょうか?

 

先程も描いたように、現在「笑い」はタレントさんとセットで価値が生まれている状態です。ですが、タレント不在の笑いが、ネットの拡大で日々生まれてきているわけです。*2

 

もちろん、みなさんその「笑い」の価値は認めていると思います。けれど、その著作権著作者人格権を認める心構えはお有りなのかなぁ?と。

 

※ちなみに、日本でいうところの著作権ってのは、財産にまつわる部分だけを指しているそうです。著作物に対して有する人格的な利益の保護は著作者人格権と言うんだそうな。ザックリ言ってしまえば、

 

  • 著作権=著作物の財産的な権利を守ってくれる。
  • 著作者人格権=著作物を勝手に内容を変えられたりあらぬ誹謗中傷とかを受けない権利を守ってくれる。

 

例えば、著作物としての要件を満たしている「笑える」動画があったとします。その動画を真似して似たような動画をアップしたら、最初の動画作成者に訴えられて削除させられた。

 

こんな時、みなさんはどう思われるでしょうか?

僕の予想で恐縮ですが「最初に動画作ったやつケチくせーな」って思う方が多いんじゃないでしょうか?

 

僕がグダグダと長文書いてきたのは、ココの点にたどり着きたかったからなんです。

 

いまのネット上では「笑い」なんて垂れ流し状態ですから、「笑い」に関して権利とか言うのはバカバカしいとは思います。でも皆さんがネットで出会う「笑える何か」ってのは、きっと作者が懸命に頭を巡らせたり体をはったりして作ったものだと思います。そりゃあ動機としては、単純に笑ってもらいたかったり、PV増やしたかったり色々あるでしょうけども。

それでも、懸命に作り上げて、それで沢山の人が笑ったとしたら、その作り上げたものにはそれ相応の価値を認めてあげてもいいんじゃないかと思うんです。笑ったよっていう賛辞が一番なのは確かなんですけど、加えて「著作物」としての価値も認めてあげて欲しいなぁって事です。

 

もちろん、認めてくださってる方が沢山居るのは重々承知してます。けど、「著作権行使するよ」って言われた時、自分がどう思うか少し想像してみてもらいたいのです。音楽でそれをやられた時と、笑いの時で、感想が違ったりしませんでしょうか?

 

もし、キチンと正当な価値が認められる世界なら、もっともっと思い切った笑いを作る人が出てくるかもしれません。すそ野が広がり、多様性が増していくでしょう。逆に価値が認められない世界だったとしたら、一生懸命頑張る人の総数は比較して減ると思います。少なくとも、増えるってことはないでしょう。

 

決して、著作権をガチガチに守って「笑い」をもっとリスペクトしろとかそういう話じゃないんです。二次利用を認めるか認めないかなんて話は、著作権があるなら著作者が選択すればいい。少なくとも、そういう選択肢を作った人に持たせてあげるのは悪いことじゃないですよね?

 

現行法でも、充分に著作権が認められる「笑い」はたくさんあると思います。

受け手の側に、「著作権」という意識を、どこか頭の片隅でいいと思います、現在の、音楽や絵・イラスト、そういうものと同レベルで良いから「著作権の概念」を持ってもらえたら。きっとネットの「笑い」は、もっともっと面白くなっていくと思います。

 

こういう事を例えば写真素材の世界のように、システムとして実現していくのって、なんか野暮じゃないですか。笑いなんですから。自主的に僕らが意識できればそれが一番、気楽で楽しいじゃあありませんか。

 

 

さて。杞憂はまだあります。どうせここまで書いたし、ここまで読んでくれてるんだから、最後まで行っちゃいましょうよ。

 

実は今、TPP交渉に絡んで、著作権非親告罪になるか親告罪になるかって問題が取りあげられたりしてます。コレ何が問題かって、二次創作とかに否応なしに関係してきちゃう話なんですね。

 

今までは、著作者がコラ!パクんな!って言わないと罪にならなかったわけです。所が、非親告罪になったとすると、著作者がなんも言ってなくても、パクったって誰かに指摘されたら二時創作とかは有無も言わさずとっ捕まる可能性があるんじゃね?そんな状態で創作とか怖くね?やめとく?→日本沈没。ってな話なんです。大げさかもしれませんが。

 

これ、笑いに関してだって決して人事じゃないわけですよ。笑いに著作権があるって言っちゃうと、極論ですけど公の場でギャグを真似しただけで罪になる可能性がある。まあ恐らくそんな事で罪に問われることはないでしょうけど、法的に犯罪者になりうる可能性を孕むわけです。おちおちダチョウ倶楽部のギャグなんてしてられません。

 

A「えー、俺そんなのやだよ。」

B「じゃあおれやるよ。」

C「だったらおれやるよ。」

A「え、じゃあ、…おれやるよ。」

B,C「どうぞどうぞどうぞ!」

警察「はい。全員逮捕ー。(手錠を掛ける)」

A,B,C「オイッ!」

 

たまったもんじゃないし、そんな世界つまんないですよね。

 

おそらく非親告罪になっても、「限定的にして、恣意的な運用はしない」って説明すると思います。そりゃ、五年十年はいいですよ。理念の通りやっていけるでしょう。でも、50年後100年後はわかんないじゃないですか。徐々に変化して、法解釈とかでダチョウ倶楽部の真似する人が政治犯として収監される、なんてバカみたいな話が起きない保証はどこにもないわけですよ。んまあ、そこまで世の中バカばっかりになったら、もう笑うしか無いですけどもね。むしろ。

世の中、裸で食洗機入るようなバカが居るって事考えると、なんとも不安ですよおじさんは。

 

じゃあ、著作権なんて言わなきゃいいじゃん。ってなるのも、違うと思うんですよね。それは前述した通り。でも町の人々がギャグを真似できないような世界は嫌だし、うーーーん…。

 

結局まあ、著作権はプラスにもマイナスにも働くので、世界にもっともっと笑える(ラフもスマイルも)ものが増えるような、ほどよい「笑いに対する著作権」の在り方が見つかったらいいなあ、ということでした。

 

 

とまあ、長々と僕の需要のない愚痴にお付き合いいただき、ありがとうございました。これは愚痴です。正解とかじゃないです。こうなったらいいなぁという僕の妄想です。あしからず。

 

でもそれでも。どこかの誰かが生み出した笑いに出会った時。

ほんの瞬間だけ、こんなような事に思いを馳せてもらえたら、少ない脳みそを一生懸命使った甲斐があるってもんです。

 

 

 

*1:あるコントの中でガチョーンが出てきて、それがなにか感情の伴ったものなら認められるんだと思います。

*2:結果的にタレント相当の人物が生まれる、ということもあるでしょうが。

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